アイセル図書室で目にしたこの本『男たちのワークライフバランス』おもしろいです

パパもおもしろがって、どんどん読み進めていました。
本当は、仕事も育児も、もっともっと楽しみたいという思いで、会社では上司や同僚から、家では妻や子どもからのプレッシャーを跳ね除けながら奔走している男性達の必死さが伝わってきました。
仕事と育児の両立で悩んでいるのは、女性だけではなかった
当たり前のことかも知れませんが、仕事復帰を目前にいろいろな心配をかかえてちょっとブルーになっている私に、勇気をくれた気がします。
おもしろかった部分をいくつか…。
『妻子を起こすとどうなるか』
加山さんの職場の上司や同僚は、独身もしくは既婚者で子どものいない人ばかり。皆遅くまで働いているから、自分だけ早く帰るのは気が引ける。そうした心の葛藤があることは当事者でないとなかなかわかりにくい。
「真夜中に帰って、子どもや妻を起こすとかわいそうなので、頑張って寄る10時には帰るようにしているんです。でも、できることなら時間を気にせず働きたいですね。」
と彼は言う。ところで、真夜中に帰宅して、子どもをうっかり起こしてしまったらどんなことが待ち受けているだろうか。
・運がよければ、しばらくすると泣き止んでスヤスヤと寝息を立ててくれる。
・眠りを中断された子どもは、烈火のごとく泣きわめく。こうなると、「ああ、隣近所にも迷惑がかからなければいいが…」という新たな心配も浮上する。妻を少しでも休ませることができるようにと、時にはワイシャツにネクタイ姿のまま子どもを抱え、子どものお気に入りの歌を口ずさみながら、家中歩き間るケナゲなパパもいる。
そうして、健やかな眠りに戻る天子のような寝顔の我が子ほど、いとしい存在はこの世にない。
・ところが「寝ついたかな?」と思い、静かに布団に寝かせようとするが、身体を布団に横たえ、頭を枕に乗せる段になって、頭を支えていた手をうまく抜くことができず、子どもがまたむずがる。
最後の詰めの甘さに「自分で自分が情けない」と、わが身を責めつつ、疲れが十分に取れていないまま、朝を迎えるのだ。
「お願いだから眠ってくれ!」
『周囲から浮いている!?』
共働きの男性たちは、「こんな余裕のない生活を送る自分を周りはどう思っているのか?」を気にしている。“直行・直帰”で子どもの保育園の送り迎えをする浅井さんは、会社にいる時間が少ないため、職場では常に走って移動している。「おそらく周りからは『何か落ち着かなくて大変そう』って思われていることでしょう。」
ある時、子どもが熱を出したが、その日は妻が仕事を抜けられず自分が病院へ連れて行くことになった。無事受診が終わり、やっとの思いで出社すると、周囲から冷たい視線を感じたそうだ。
「きっと『何で、奥さんが病院に連れて行かないの?』と思っているんでしょうね。会社としては『子どもの用事で休んだり、出社を遅らせてもOK』なんですが、上司にも同僚にも理解してもらいにくい雰囲気があります。」制度がいくらあっても、直属の上司や同僚からの理解が得られなければ「休みたい」とは言い出しにくい。普段はあまり感じないが、何かの拍子に自分の家庭の事情を会社に持ち込んだ時、周囲の目は以外にも“厳しい”ことに気づく。
さて、勇気を出して実際に育休を取得した男性たちの育児ライフはていうと…。
『無職のレッテル?』
休日ならともかく、平日の昼間に、子供を連れて歩いている男性はほとんど見かけない。たまにそのような男性を見かけると、「今日は仕事が休みなのかな?」などと考えてしまいがちだ。“育休パパ”たちは、そんな周囲の視線をビリビリと感じる時がある、と言う。例えば、子どもを遊ばせようと公園に出かけた時のこと。すでにママたちの輪ができていて、公園に入るやいなや、何となく彼女らの視線を感じる。きっと、「あの人無職なのかしら?専業主夫?」何てウワサされているんじゃないかと、勝手に被害妄想を抱き、肩身が狭くなる。
視線を感じつつも、公園の隅のほうにある遊具で子どもを遊ばせるなどして、様子をうかがう。「あ~、できれば向こうから声をかけてくれないかな?」と期待しながら…。結局、そんな期待もむなしく、思い描いていたような華々しい“公園デビュー”は果たせずじまい。スゴスゴと帰宅するのである。
一ヶ月ぐらいしたら、顔見知りの“ママ友”もできました。でも、あんまり近づき過ぎて浮気と思われるのもイヤだし、声をかけるのをグッと抑えている自分がいました。“ママ友”ってつくりにくい。
本当は、同い年の子どもを持つ親同士、気軽に相談し合ったり、アドバイスをもらったりしたい。それに娘も、いつも自分とばかり遊ぶより、子供同士で遊ばせたい。「男である自分が育児をしていることで、娘にとっても不利になるんじゃないか」と落ち込んだこともあったという。
育休中の男性達が不便に思うことは他にもある。外出時、男性がミルクをあげたり、オムツ交換ができる場所が極端にすくないことだ。“男の育児”は、外に出て行こうとすればするほど、人間関係・環境面で不便さを感じずにはいられない。
…と、ここで紹介した例は男性が育児に参加しにくいというマイナス面ばかりだったが、本著の後半では、「男性の育児休業取得率が90%近い」というスウェーデンのパパ達の楽しそうな育児ライフ、
日本でも、育休や時短勤務などで、時間的にも精神的にも育児に関わる余裕を持つことができた男性が、人生において大きなプラスの影響を感じた例などが挙げられている。
長くなってしまいましたが、自分らしい「ワークライフバランス」を考える際の参考に、是非、おすすめです。
…っていうか、そんなに大げさに考えなくても、この本に登場してくれた“育休パパ”に、「父親の代表として、子育てママの日々の悩みを体験し、私たちの苦労をわかってくれてありがとう
」って、感謝の気持ちでいっぱいになっちゃいます。
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